【堀越勝格の経営ノート】逆張り経営
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【堀越勝格の経営ノート】逆張り経営
周囲が落ち込んでいるとき、景気が悪いとき、そういうときは、メディアからもそうした感情を後押しするよう
な報道が相次ぎ、世の中全体が暗い雰囲気になります。
逆に、国際的なイベントがあったり、景気が良くなったりしている局面では、メディアからも明るい情報が次々
と発信され、世の中全体が明るく、「どんどん行こう!」という雰囲気になりますね。
もちろん、世の中が明るいときには、その流れに乗ってどんどん攻めていくのは重要なことです。しかし、ここ
ではあえて「逆張り」を考えてみたいと思います。
これまでにお会いしてきた幾人もの持続的成長を実現している企業の経営者に共通して言えること、それが
「逆張り」をいつも考えている、ということです。
周囲が明るい雰囲気のときには、その流れに流されないように、「本当に今投資するのは正しいのか?」「何
も起こっていない今こそ、不測の事態への備えをすべきではないか?」と考え、そして先々の不安の解消の
ための行動を起こします。
一方で、周囲が落ち込んでいるときは、皆が困っているときに「どうすれば元気を出してもらえるか?」と考え、
あるいは、投資控えが蔓延しているときにこそ投資を積極的に行っています。もちろん、景気が悪くても投資
ができるよう、いいときに準備しているんですね。
成功している経営者が口を揃える、拘りの「逆張り」経営。
記憶にとどめておきたいものです。