【堀越勝格の経営ノート】朝令暮改
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【堀越勝格の経営ノート】朝令暮改
「一度決めたことは最後までやり通す」
その通りですね。
これは、「一度決めたことを、中途半端でやめてしまってはならない。決めたら最後まで完遂することが、成功につながる。」という意味だと思います。
一方で、一度決めたことでも、環境が変わって決定事項の変更が必要になることがあります。あるいは、決めたときには気づけなかった間違いに気づくこともあるでしょう。
そういうときには、「一度決めたことは最後までやり通さなければ・・・」と考えるのではなく、
「常に、『今、最も正しいと考えられる判断を下し続ける』のがトップの仕事」
であると考える必要があります。
朝話した方針も、その日の夕暮時であっても必要なら変更する。
「朝令暮改」ですね。
トップといえども、常に必要な情報をすべて保有しているわけではなく、また、常に正しい判断ができるわけではありません。日々の学習の中で考え方、判断力が磨かれていくのであり、過去の判断を、今考えると修正が必要になる、という場面は多々あるのではないでしょうか。
自分のこれまでの考えに固執するのではなく、環境の変化や自分の知識・見識の変化に合わせて柔軟に考え方を変える。常に、「今、最も正しいと考えられる判断を下す」勇気を持つこと、そして、その考えの変化を社員にしっかりと伝え、説得し、そして組織をまとめていくこと。
「朝令暮改」組織は、ついていく社員も大変なのですが、経営を持続的成長に導いていくためには、この変化の勇気もまた、必要だと思うのです。