【堀越勝格の経営ノート】「総括する」ということ

【堀越勝格の経営ノート】「総括する」ということ

カテゴリ:堀越勝格の経営ノート

【堀越勝格の経営ノート】「総括する」ということ

今回のテーマ ~「総括する」ということ~
例えば、しばらく悪い業績が続いているとき。お客様から大きなクレームを頂戴したとき。あるいは、従業員の事故や退職などで組織の雰囲気が暗くなっているとき。そうしたケースは、皆様の組織でも振り返ってみれば多かれ少なかれ色々あることでしょう。もしかすると、今まさにそういうことが起こっている最中のところもあるかもしれません。


そういうふうに組織に何か問題があって空気が悪くなっているときは、「自分たちはダメだ」「また同じことが起こるかもしれない」など、目に見えない不安にさいなまれて「自信を無くしている」ことが多くあります。そういうときに色々と策を講じて、うまくいけばそれでいいのですが、逆に、なかなか受け入れる雰囲気にならず、カラ元気になってしまったり、逆効果になることすらあるかもしれません。


そうしたときには、「総括する」という方法が効果的です。「総括」というのは、


①今の状況になぜなってしまったのか、その問題点の整理
②実際にそうなってしまった厳しい現実の直視
③今後再発を防止し、よりよくしていくための課題
④今後目指したいありたい姿
⑤それを実現するための具体的施策


といったことを整理し、組織全員にしっかりと伝えることです。そして、その伝えた日を境に、⑤の具体的施策に全員で力を注いでいくこと。それを組織のリーダーである皆様が率先垂範で引っ張っていくこと。そうして具体的施策の結果が少しずつ出てくれば、組織は自信を取り戻し、良い方向に向かっていくことでしょう。


組織を構成するのは「人」であり、組織風土とは「人」の気持ちの集合体が醸し出すものと言えます。そして、「人」が活動するには、「リズム」が必要なのです。「総括」は、それまでの暗い旋律に明るい「リズム」を与える
アクセントとなるでしょう。
もし今、そうした雰囲気があると感じられる方はぜひ試してみてください。また、今はいい雰囲気でも、よりよく引き上げていくためにも、この考え方は効果的です。

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