【堀越勝格の経営ノート】大聖堂を作る
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【堀越勝格の経営ノート】大聖堂を作る
「レンガ職人」というお話をご存知でしょうか。
レンガを積んでいる3人の職人に出会う旅人のお話です。旅人は尋ねます。
「あなたは何をしているのですか?」
人目の職人は「レンガを積んでいるのさ。雨の日も風の日も毎日。大変だよ。」
2人目は「家族を養うために、この大きな壁を作る仕事をしているんだ。この仕事があるから生活できているんだ。だから大変だなんて言っていられないよ。」
3人目は「歴史に残る大聖堂を作っているんだ。多くの人がここで祝福を受け、救われるんだ。すばらしいだろう?」
と言いました。
3人とも同じ「レンガを積む」という行動をしていますが、その先にある目的をどこまで考えているかで心の持ちようまで変わってくる、というお話ですね。
皆様は、日々の仕事に自分にとっての「大聖堂」を持っていますか。あるいは、部下や後輩を育てるにあたり、その社員にとっての「大聖堂」を一緒に考え、共有できているでしょうか。
単に「元気に挨拶する」のではなく、「お客様に安心を提供する」「わざわざ足を運んでよかったと喜んでいただく」ため、そして、その先には「地域の皆さんに愛され、なくてはならない存在になる」ため。そうした「大聖堂」を一緒に描き続けること。人が育つのはそういう組織だと思うのです。
「“教える”とは、ともに希望を語ること」
日々の仕事を今一度見直したいですね。