【堀越勝格の経営ノート】嫌われないように

いつも明るくて、ちょっと面白くて、人当たりが良くてやさしい人。
そういう人は、皆から好かれ、慕われていることでしょう。
こういう人のことを、「人気がある」と表現します。

また、普段からまじめにコツコツ努力を重ねる人。
時間や約束を守り、自分に厳しい人。
そういう人は、皆から信頼され、あるいは尊敬されていることでしょう。
こういう人のことを、「人望がある」と言います。

「人気」と「人望」

似ているようで全く異なるこの二つの言葉。

人材育成の場面では、

「これを言うと嫌がられるのではないか・・・」
「これを言うと嫌われはしないだろうか・・・」

という不安が付きまといます。つまり「人気がなくなるのではないか」という不安です。この不安によって人に正しい指導ができない。結果、人に甘くなり、人が育たず「人望」もなくしていく。よくあるケースです。

「人気」を意識するために「人望」が失われていくのです。この罠に陥らないように。

リーダーはまず「人望」を得なければなりません。「人望」は他者ではなく「自分」に向き合い、自
分を律することでしか得ることはできません。「人望」が得られなければ人材育成はできません。
人望が得られれば人が育ち、自然と人気もついてくることでしょう。

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