【堀越勝格の経営ノート】信じる?信じない?
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【堀越勝格の経営ノート】信じる?信じない?
「不正(業務上横領)があったので〇〇さんを解雇せざるを得なくなりました・・・」
そういう相談がたまに寄せられます。
こういう話は本当に悲しいものです。その雇い主の経営者の心情を推し量るとなおのことです。
当該の人が元から横領グセがあった場合もありますが、「これまでまじめ一筋の〇〇さんがなぜ・・・?!」ということも少なくありません。
不正ができないようにお金の管理の仕組みを厳格にすべき、との進言には「そんな社員はウチにはいません!」との反論もあろうかと思います。しかし、会社の仕組み作りというのはそうした感情論とは別に、正しく構築しなければなりません。すなわち、
「仕組みは性悪説(人は元々悪いことをするものだ、という立場)で構築し、仕組みの運用は性善説(人は本来悪いことはしないものだ、という立場)で」
ということです。いくらまじめな人でも、例えば何か家庭の事情で大きなお金が必要になり、どうしようもなく困っているところで、目の前に「来週までに返せばバレないだろう」大きなお金がある。
そうすると「魔が差す」かもしれないのです。そういう可能性を限りなくゼロにすることが「仕組み作り」であり、これは、大切な従業員を守るために必要なことなのです。この仕組みができれば、あとは思い切り従業員を信じて運用すればよいわけです。不正が起こる組織では、これが逆(従業員を信じてユルい仕組みに甘んじ、結局常に従業員を疑っている・・・)のケースが多いですね。
世の中の不正の多くは「仕組み」の稚拙さから来るのであり、その構築責任は会社にある、ということを知っておきたいものです。
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