侮るなかれ、ネーミングの効果とは!
カテゴリ:キバン博士の基盤代替
侮るなかれ、ネーミングの効果とは!
基盤代替に携わって12年、キバン博士がお送りする基盤代替コラム。
3回目の今回は「ネーミング」についてお話ししましょう。
「ネーミング」の重要な役割の一つは「他と区別」することです。
たくさんの人、たくさんのモノ、たくさんの情報が溢れかえっている現代ですので、その中で、間違えないよう区別するわけです。
私たちは、無意識のうちにネーミングであらゆるものを区別し、違いを認識しているのです。
『名は体を表す』という言葉がありますが、良くも悪くも、ネーミングは聞いた人にそれがどのようなモノかイメージを与え、想像を掻き立てる効果があります。
例えば、「スーパー」には「強力」というイメージがあり、強さをアピールしたい商品には有効です。「ゴールド」とついていれば、「高価」なイメージが強調され、多少商品が高くても、それが当たり前と感じてしまう効果があります。
「ネーミング」はマーケティングの視点でも重要な手法の一つなのです。
ところで、皆さんの主力商品の車検や点検には名前がついていらっしゃいますか?
車検や点検も、市場には会社の数だけ商品が氾濫していますし、整備は一般の方に区別がつくような商品分野でもありません。
よく「うちの車検は他所とは違う」という言葉を耳にしますが、そうおっしゃる前に、まずはその「うちの車検」に名前をつけてみたらどうかと思うのです。
例えば「プラチナ車検」、品質が高そうなアピールができます。「スピード車検」、出来上がりが早そうなイメージを与えることができます。
自社の「売り」を考え、それにあったネーミングをし、自社商品の差別化を図ってみてはいかがでしょうか。
そして、実は「ネーミング」には、それを実施する側にも効果があります。
というのは、ネーミングする際、我々は自社の商品の強みを見つめ直すことになります。
そして、その強みがなければ、それを作るべく商品開発を重ねます。
そうした努力によって生まれた商品の名前を口に出すたび、社員の皆さんはその商品の良さを意識し、自信をもって自社商品にアピールすることができるようになるからです。
最近は「騎士(ないと)」「白雪(ひめ)」などのいわゆる「キラキラネーム」が流行っているそうです。
とは言え、どんなセンスのある名前をつけたところで、名前だけで優秀な人に育つわけではありません。商品だって同じです。
大切なのは名前をつけるほど皆さんにとって特別の商品になれているかどうかということです。
さあ、皆さんの商品に名前をつけて、この世界に送りだしてみませんか。
<作:キバン博士>