基盤代替提案の原則とは
カテゴリ:キバン博士の基盤代替
基盤代替提案の原則とは
基盤代替に携わって12年、キバン博士がお送りする基盤代替コラム。
さて、突然ですが皆さんは「藁(わら)しべ長者」という昔話をご存知でしょうか?
ある貧乏な男が観音様のお告げに従い、偶然手にした「藁しべ」をもって旅を続けていくと、「藁しべ」が物々交換で「蜜柑(みかん)」→「反物(たんもの」→「馬」→「屋敷」と変わっていくという昔話です。
モノを大事にしなさいという教えを説く昔話ですが、この男の成功には、ある原則が隠されています。
それは、「相手にとって価値あるものを提供する」という原則です。
基盤代替やTCS(トータルカーライフサポート)も似たようなところがあります。
例えばこんなお話。
オイル交換に寄ったところ、店のスタッフに
「この車をあとどのくらい乗るつもりなのか?」
と聞かれた。
「何故?」と聞きかえすと、
「バッテリーが弱っている。これから暑くなるので、次の車検まで持たないかも。まだ乗り続けるなら、早く変えた方がいい。」
とアドバイスをくれた。
「あと2年は乗りたい。」と私が答えると
「あと2年…ならタイヤも持たないだろう。バッテリーとタイヤを交換、そして車検なると結構な費用になる。古い車だが乗り替えるつもりはないのか?乗り替えなら逆に下取がつくが…」
と尋ねてきた。
「じゃ、いくらになるのか?」と聞くと、そのスタッフは査定額だけでなく、使用用途に合わせたお薦めの車も教えてくれた。
私が「ここで車も売っているのか?」と聞くと、自信あり気な笑顔で「もちろん」と答えたので、結局、私はこの店で車を購入することにした。
ある時、その彼から「保険はどこに入っているのか?」と聞かれた。
「何故?」と聞くと、
「万が一の時、うちへ修理を出してくれるのなら保険もうちで入って
おいた方が楽だと思って。」
というので、この店に任せることにした。
そうこうしている内に、たまたま妻が事故を起こしてしまった。
ただ、ありがたいことに、連絡の取れない私に変って、妻に親切に対応してくれた。
保険も長期に切り替えていたことで等級が変わることもなく助かったし、クルマもきれいに直してくれた。来年は息子も就職で車を持つことになる。その時も全てこの店に任せることにしようと思っている。
少し出来すぎた話のようですが、これがTCS(トータルカーライフサポート)です。
偶然が重なっているようにも思いますが、このスタッフはある原則に従って行動をしているだけです。
お客様の将来のカーライフを考えてお話をしているという原則です。
今のお客様のクルマの状態を見ながら、将来のカーライフを考える。
その姿勢こそが基盤代替の推進の第一歩なのです。
<作:キバン博士>