【堀越勝格の経営ノート】人を指導する
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【堀越勝格の経営ノート】人を指導する
「指導」
この言葉を聞いて、皆様はどんなイメージを持たれるでしょうか。
私自身は、最初は人を「指導」する、というと、例えば「厳しい」「厳格な」といったイメージを持っていました。
しかし、「指導」というものを突き詰めていくと、これは非常に奥が深いものです。いくら厳しくしても、厳格にし
ても、それだけで人が育っていくかというと、決してそうではないでしょう。互いの信頼関係がなければ指導は効果が出にくいものでしょうし、また、指導を受ける側が「指導を受けたい」と思っていなければ、なかなか本人の成長を実現することはできないでしょう。
「指導」というのは、読んで字のごとく「指し示し、導くこと」という意味です。その目的とするところを指し示し、そしてそこに導くこと。
ということは、指導者という立場になると、まず、会社の目指すところ、相手の目指すところ、今回のテーマの目的とするところなどをしっかりと相手と確認し、目指すことの合意を形成することがスタートとなるのではないかと思うのです。
もし、組織や人に「やらされ感」があるな、と感じることがあるとすれば、それは、この「目的とするところ」の合
意ができていないから、というのがほとんどではないかと思うのです。丁寧に目的を合意し、そして相手が指導を受けることを合意してくれるまで丁寧に理解を深めること。指導者になる立場の人は、常にこれを念頭に置いておく必要があるでしょう。
「彼はなかなか言うことを聞かない」
「彼はいつもやらされ感で動いている」
というようなことがあれば、このようなことを見直してみるのもいいかもしれませんね。