【チームエルのチーム作り第4回】会社に合う人材を探し続ける覚悟と、受入れ準備を

【チームエルのチーム作り第4回】会社に合う人材を探し続ける覚悟と、受入れ準備を

カテゴリ:チームエルのチーム作り

【チームエルのチーム作り第4回】会社に合う人材を探し続ける覚悟と、受入れ準備を

最終面接は「『お互い』に合うか、合わないか」

3年前のある日、一人の男性が弊社の最終面接のために来社してくれました。
最初の面談とテストは合格していたので、あとは私が最終面接で「お互いに合うか合わないか」を確認し、OKなら合格としたい、という段取りでした。

面接では、
・弊社の仕事がいかにやりがいがあり充実しているか
・お客様にどのように喜んでもらっているか
・社員がどのように成長を感じているか
などを詳細にお話ししました。
そして例のごとく、弊社の考える「プロ」についてのお話をじっくりとさせていただいたのです。

「プロ」についての考え方を共有

「プロ」についての弊社の共有概念を知ってもらうため、以下のような説明をしました。

プロスポーツ選手は試合の前後、オフシーズンなど、試合以外の時間にどれだけトレーニングや技術の研究、体のメンテナンスをするかで試合のパフォーマンスが大きく変わるものです。

私たちも経営者の皆さまに経営についてのご指導をさせていただく「プロ」ですから、自分の時間をいかに知識や技術を向上させることに使えるか、で成果が変わると考えています。

また、顧客によりよい価値を提供するためには仲間同士の助け合い、知識や技術の共有は欠かせません。
そのためには、日ごろからの相互の人間関係が重要。
その土壌を作るためにも、仕事終わりの食事会や稼働日以外でのイベントなどがあり、それを楽しめるメンバーは成果をより大きくできると信じています。

したがって、オンタイムの時間だけ仕事をしてあとはすべてプライベートに使いたい、という考えの人は弊社には合わないのです。

このように、「プロ」として何を求めているかをはっきり伝えました。

「ワクワク」したなら合格

最後は、「今の話を聞いて、ワクワクしたなら弊社に合うと思うし、ちょっとどうかな、と思ったなら合わないかもしれない。どうでしたか?」と聞いて意思を確認。
「とてもいいです。そういう会社を求めていました!」との回答だったので、その場で「合格」を出しました。

そして、「ところで、今日もしこのあと時間があるなら食事を一緒にどうですか?」と言うと「ぜひお願いします!」となり、そのまま一緒に食事に行ったのです。
面接の日に即日食事会(笑)。

もちろんそこでもより一層深く相互理解ができ、本当にステキな人材に出会えたと幸せをかみしめたものでした。

合う人材に出会うまで妥協しない

面接で採用すべきかどうかを見極めるために大切なことは、自社の価値観、考え方などの譲れないものをしっかりと伝え、本当に合う人材に出会うまで探し続ける、妥協して採用しない、という覚悟を持つことです。

ちなみに、前述のその人物は今では若手筆頭の出世頭となり、その後入社してくれているたくさんの若手のあこがれであり、手本となっています。

その人物とは、このコラムにも後ほど登場する当社のコンサルタント「矢澤」のことです(笑)。

面接は「応募者が会社を見極める場」

早速ですが、面接する立場では、下の質問に「YES!」はいくつありますか?

  1.  面接に来た応募者に会社として「歓迎感」を伝えられている?
  2.  自社の魅力をわかりやすく伝えることができている?
  3.  面接担当者は、面接~見極め~入社意思決定の「後押し」の訓練を受けている?

応募者が面接に来られても、上記の質問について全て○でないと、残念ながら応募者は「入社したい」とはならないかもしれません。
面接は企業側が応募者を見極める場であると同時に、応募者があなたの会社を見極める場でもあることを忘れてはいけません。

「待っていた」と感じてもらえる準備を

面接担当以外の社員が応募者の来社を知らされておらず、怪訝そうに「本日のご用件は?」と聞いてしまったり、面接の場所が確保されておらず慌てて準備した結果、面接スペースが汚れていたりしたといった失態は、絶対に避けるべきです!

応募者は、第一印象で「自分のことを大切に思ってくれていない」と感じてしまいます。
応募者に会社全体で良い印象を持ってもらえるよう明るい挨拶や、「あなたを待っていました」という気持ちが伝わる準備を行い、面接に来られたら大歓迎しましょう。

いよいよ面接がスタート。そこで、応募者に自社の魅力を伝えられていますか?
魅力的な募集サイトを作っても、面接時に自社の魅力を伝えられなければ、「あの募集サイトの内容は本当かな?」と不審がられてしまいます。

あるいは、本当に欲しい人材かを見極める質問は決まっていますか?
その場の流れに任せて、「なんとなく」発した質問では正しい見極めはできません。

そして、この人材にはぜひ入社してほしいと思ったら、入社を「後押し」しましょう。
「お話を聞いて、私はぜひ一緒に働きたいと思いました。○○さんはいかがですか?」と。

面接担当者は「見極め」などの訓練を

当たり前のことですが、面接担当の方は、「魅力を伝える」「見極め」「入社を後押し」する訓練が必要なのです。

採用活動は、応募者の人生を左右するものであり、企業側としては、10年、20年と活躍してくれる方を獲得できるかがかかっています。
応募者は直接対峙する「面接担当者」を通して会社を判断します。

今一度、応募者が「入りたい」と思える質の高い面接ができているか見直してみましょう。

「本心」を語ってもらう

最終面接後に社長・面接担当者と食事に行った矢澤です。

面接中にお酒の場なども好きという話から、「よければこの後でも」というようなことを言ったら、駅に向かう最中にお誘いが来ました。
イレギュラーではありますが、自分に合った会社だと確信を深めた出来事でした。

もう3年前になりますが、実際に面接を受ける側であった私からは、応募者の視点を踏まえてどのような面接をするべきか、どんな会社に入りたいかということについて考えていきたいと思います。

応募者は、自分をより良く見せたいという気持ちと、自分に合った会社に入りたいという矛盾を抱えて面接に臨んでいます。
応募者は面接に臨む前でも、この会社に入りたい、内定をもらいたいという気持ちを少なからず持って面接を受けるのですから、当然良く思われるように準備して来ます。

が実際、面接は価値観が合うかをお互いに見極める場です。
嘘をついたり、本心を隠したりしたままではお互いの為になりません。

そこで、自分に合う会社に入るためには良く見せる必要はないことを認識してもらい、リラックスした状態で本心を語ってもらうことで、自社に合わない人材を採用してしまうという面接の失敗を防ぐことができます。

過去の行動や気持ちを深堀りする

では、応募者の素を引き出し、本音で話すにはどうすべきか。
以下のステップを参考に、現在の面接と照らし合わせてみましょう。

ステップ1:前述の「歓迎感」や、面接はお互いに見極める場であることなどを伝え、応募者が本心を語りやすい環境を作る。
ステップ2:過去にフォーカスして行動の理由や当時の気持ちを深堀りし、応募者の価値観を知る。
ステップ3:実現したいことや将来やりたいことを聞き、自社に合っているか確認する。

応募者のことを知れば知るほど、こちらが価値観のマッチングを判断しやすくなるとともに、応募者は「自身を理解してくれている」という安心感が生まれ、入社意欲が高まるのです。

インターンシップなどで実際に仕事を見る機会がない場合、応募者は説明会や面接でしか具体的に会社を知ることはできません。
従って、その際に接する人が信頼できるかが重要になります。

話すことが信頼につながる

本稿最初に登場した弊社代表、堀越は、合わない人にとっては入りたくないと思えるような話をしていますが、価値観や考えが合う場合であれば、人によっては拒否されるようなことも覚悟を持って話してくれているという信頼に繋がります。
その前段階として、岩根の記述にあるように、会社全体の雰囲気や面接担当者の話しぶり、内容をもとに応募者も会社を見極めているのです。

自社に合う人材を探し続ける覚悟とその人材に入社してもらうための準備が、人材採用においていかに重要かということをご理解いただければと思います。

代表取締役社長 堀越勝格 Horikoshi Katsunori

代表取締役 堀越勝格 Horikoshi Katsunori

自動車販売等の経験を経て2002年大手経営コンサルタント会社入社後、カーディーラー、自動車整備業、中古車販売店等、業界企業の経営から現場改善までありとあらゆるテーマの実践的なコンサルティングを展開。 2006年からはカーリンクチェーンのSV(店舗指導部隊)を率い、店舗だけでなく、チェーン全体の生産性改善に向けた戦略的指導をも推進する。 自動車販売の人材育成・営業力強化は勿論、経営戦略の策定支援、製販の組織連携強化、組織活性化、人事評価システムの構築等、多岐に亘るテーマのコンサルティングを行い、クライアントオーナーの信頼に応え続けている。

チーフコンサルタント 矢澤 知哉 Yazawa Tomoya

チーフコンサルタント 矢澤 知哉 Yazawa Tomoya

大学卒業後、カナダ留学。現地での経験や友人の力になりたいという想いからコンサルタントを志し2019年に入社。 自動車販売直営店での実習、加盟開発営業やSV支援・経営コンサルティングのアシスタントを経て、コンサルタントとなる。 経営理念や評価制度策定、労働環境改善、採用をテーマとした支援に取組み、現在チーフコンサルタント。

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