【メンテナンスショップレポート㉒】「オークション出品の5つのコツ」

【メンテナンスショップレポート㉒】「オークション出品の5つのコツ」

カテゴリ:整備収益増大, 關友信の車販取り組みのための基礎工事

【メンテナンスショップレポート㉒】「オークション出品の5つのコツ」

※画像はUSS横浜会場より

 前回は、下取や買取の高買い防止について書いた。そこで今回は、下取や買取の車をオークションで高く売るコツを紹介したい。

 オークションは、「出品するとなんでも高く売れる」というものではない。売り方を知らないと、高く売れないばかりか、クレームで損失が発生することもある。「オークションは得意じゃない」という方は、ぜひこの機会に出品のコツを身に付けていただきたい。

1つ目のコツは、会場とコーナーの選定だ。出品する車の特性に応じた選定をしたい。

 まずは、出品台数が少ない近場の会場ではなく、遠くても多くのバイヤーが集まる会場を選定しよう。低価格の車は近隣の会場で適当に…という人もいるが、低価格車でも輸出業者が多く集まる大会場の方が有利ということもある。また、出品台数が多い大会場では、コーナー選定が重要になる。出品歴がない車だけが出品できる買取車のコーナーは、良質車が集まる傾向にあり、多くの応札が期待できる。低価格車は、売切りコーナーなど出品料が安いコーナーを選定。トラックやバンは専門の会場やコーナーに出品したい。

2つ目は、タイミングだ。

 出品する際は、ギリギリではなく、開催日の5日前、遅くとも4日前にはオークション会場に搬入すべきである。車がオークション会場に搬入されてから、検査員のチェック、評価点の決定、写真撮影がされたのち、ようやく出品票がアップされる。早めに搬入した方が、多くのバイヤーに車を見せる事ができるわけだ。逆に開催日の前日や当日にアップされると、バイヤーから見られる数が減り、相場よりも安い落札となるので注意が必要だ。

3つ目は、出品する際の仕上げについて。

 応札は評価点によって大きく変わる。外装の洗車は必須、時間があればバフかけ、時間がなければコンパウンドで細かい傷を落とす、バンパーはタッチペンを使う。3.5点よりは4点、4点よりは4.5点になると格段に応札が高まるので、評価点を上げることを意識した仕上げをしよう。

4つ目のコツは、出品票の書き方だ。

 当たり前だが、丁寧な字を心掛けたい。汚い字では印象が悪い。また、装備品やオプション品の記載を丁寧に書く。セールスポイントの記載も徹底したい。ユーザーからの買取車両であれば、ユーザー買取車、ワンオーナーであればその記載も必須である。メーカーオプションは価値が高いため、記載しないのは損。低年式の車でも、輸出向けの車では、相場に影響する場合があるのでしっかり記載しよう。

最後は、スタートと売り切りの金額設定だ。

 売り切り金額は利益に直結するのでもちろん大切だが、スタート金額に無頓着な方が多い。スタートが高いと、売切りも高いのでは?という印象が付き、応札するバイヤーが減る。スタート金額はできるだけ安めが良い。
 一方で売切り価格だが、こちらも相場ギリギリに設定するのは良くない。相場ギリギリまで引っ張ってしまうと、バイヤーから売る気がないと思われ、応札が途中で止まってしまう可能性が高くなる。低い売切りにするのは不安かと思うが、これまでの4つのコツを実践できていれば、しっかりと応札があるはずだ。安心して低めの売り切りを設定いただければと思う。ぜひ実践いただきたい。

關友信

常務取締役 關 友信 Seki Tomonobu

損害保険会社の営業社員から独立しプロ代理店を経営、その後、自動車販売店での企業を目指し、直営店に入社する。販売店の現場で買取査定や販売業務を経験し、直営店の店長やエリア統括マネージャーとして活躍する。2006年に愛車広場カーリンクのチェーン展開を開始したのと同時に、カーリンク基礎研修の開発に着手、カーリンクチェーンの研修チームを統括する。その後も直営店の出張査定センターのマネジメントやディーラーコンサルティングなど、幅広く様々な仕事を経験、2014年からはCaSSの会員制度を立ち上げ、会員向けのサービスや企画を開発。

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