整備工場 車検利益を大幅に高める!最適な整備提案
整備工場でよく耳にする、経営のお悩みと整備士の気持ち
整備工場で車検整備1台あたりの利益をなんとか少しでも上げたいと、経営者の方であれば、思われることも多いのではないでしょうか。
しかし、実際に利益を上げようとお客さまへの予防整備提案などを整備工場内で推進しようと決めても、なかなか現場で実行しきれず・・・
といったようなことはありませんか?
弊社コンサルタントも、こういった悩みを抱える整備工場のご支援で現場に入らせていただくことが多いのですが、だいたい次のような悩みを整備士から聞くそうです。
整備工場 整備士とお客様の気持ちの相違
≪ 整備士の悩み ≫
「どこまでお客様に勧めて良いんだろう・・・」
「予防整備まで含めると高くなるので、全部の部品交換は勧めにくい」
「お客様は安いほうが良いに決まっているので、この部品はまだ大丈夫だろう」
いっぽうで実は!お客様はこんな風に考えています。
≪ 整備に対するお客様の気持ち ≫
「できれば安くは済むに越したことはないけど、安心して乗れる状態にして欲しい」
「車検をとれば、次回車検まで平気なのは当然だ」
つまり、整備士が予防整備や本来お勧めすべき部品交換の提案ができないと車検後にトラブル発生の、可能性が高まり実際に車両にトラブルが発生した場合クレームに発展。
結果、お客様離れにつながる要因となってしまうのです。
整備工場(整備士)がお客様の真の要望に応えるために!
この整備士とお客様の問題を解決するためには考え方を変える必要があります。
【 お客様の期待に真の意味で応えるには、整備はお客様の車が最適な状態になるよう点検、予備整備も含めてご提案すること】
もちろん交換する、しないの最終判断はお客様自身ですが、提案はプロとしてしっかりと行うべきです。
車検は安く済ませたいというのはお客様の本音ですが、車検後のトラブル発生により、さらにお金と手間がかかることが一番嫌がられます。
整備工場での5つのポイントで車検 利益を大幅UP
次の5つのポイントをしっかりと実践することで、お客様の要望に応えながら、しかも車検利益を上げることが可能となります。
1.今の車をいつまで乗る予定なのか確認する。
「いつぐらいまで、今のお車はお乗りのご予定ですか?」
「今の車で車検は次回も通される予定ですか?」
など、お客様がどれくらいの期間、今の車に乗られるかで整備士の方も最適な提案がしやすくなります。
・あまり長く乗らないのであれば
「費用をなるべく抑えた整備にしておきますね」
・次回も車検を通す予定なのであれば
「安心して長く乗れるように、整備はしっかりしておいたほうがいいですね」
2.受付時に定期交換部品のヒアリングを行う。
定期交換部品(消耗品6~8項目程。エンジンオイル、ブレーキオイル、スチームパスタ、添加剤など)は点検前の受付時に先にお勧めし合意してしまいます。
点検後にまとめて他のものと一緒に提案しようとすると、交換部品が多くなってしまった場合、お客様の合意が得にくくなるためです。
3.安心して、次回車検まで乗れる整備提案を行う。
前述のように、お客様は車検後は次回の車検時まで大丈夫だろうという、お気持ちの方がほとんどです。
逆に次回車検時までにトラブルが発生すればクレーム、大きな不満につながってしまいます。
お客様と長くお付き合いするためには目先ではなく、しっかりとした提案が必要なのです。
4.代替(廃車)するまでトータルで考えた整備の必要性を説明。
整備を行えば、お金はかかりますが車へのダメージが抑えられトータルで考えれば、結局安心でお得になるということを、お客様へきちんと説明します。
先ほどのように、お客様が乗られる予定を考えた提案で予防整備が必要だとご理解いただきましょう。
5.次の車検までの整備スケジュールを合意する。
車検の際には交換しなかった(できなかった)、箇所がある場合には、交換時期をお客様と決めます。
また、車検後に必要なオイル交換や点検についてもお客さまの合意をいただきましょう。
定期点検など、1年後のものについてもしっかりと予定を決めます。
このように、車検納車時に次の車検までの整備内容までお伝えすることがお客様の安心につながり、結果として車検利益のUPにつながるのです。