新車残クレの本当の狙いとは?
※こちらの記事は主に新車残クレ商品の販売店様向けとなっておりますが、購入をお考えのユーザー様も販売店側の視点や営業マンは教えてくれない(知らない本当のメリットについて触れております。
残クレ販売時だけでなく購入の際のお役立てれば幸いです。
自動車業界で現在伸びている新車 残クレ市場
現在、われわれ自動車業界を取り巻く環境はご存知のとおり
- 少子高齢化、人口減少
- 若者の車ばなれ
- 世帯所得減少
など、自動車市場の縮小による競争激化は避けられない状況ですが、実は伸びている車市場があります。「 ご存知でしたでしょうか? 」
【 新車の残クレ(残価設定型クレジット) 】の新車販売市場が伸びているのです。
こちらは車販売店だけではなく、整備工場やSS等でも利益をあげやすい商品ですが、多くの車屋さんが残クレの本当の目的を理解し、お客様に正しくメリットを伝えきれていないのが実情です。
新車の残クレ販売が正しく活用できれば、新車の販売数増加、顧客のリピート化による利益増加はもちろん、安定的な車屋経営が可能となります。
今回はそのための新車残クレ販売ポイントをお伝えします。
新車 残クレ(残価設定クレジット)販売本当の目的とユーザーメリット
お店側で新車を残クレ販売する一番の目的は【 既存顧客との接点強化と代替え促進 】ですが、正確に理解して活用されていないと感じます。
まずはこの目的をしっかりと認識したうえで、以下のお店側メリットを十分理解しておくことが重要です。
新車 残クレ(新車残価設定クレジット)販売によるお店側のメリット
[ ①既存顧客の車両入庫率を向上 ]
新車の残クレ販売は、車両点検やオイル交換をセットにしたメンテナンスパックの付帯が基本です。
こういったお客様とは最低でも年2回はお会いする機会があり、接点が増えますので自社のリピート(ファン)化に効果的です。
[ ②車両代替えサイクル短縮 ]
車両の買取額はクレジット終了時の残高と同じになるよう、販売時点で保証していますので、お客様は追加金なしで車の引き取りが可能になっています。
つまり、お客様にとっては乗り換えしやすい状況なのでクレジット終了時に乗り換えを促進しやすく、代替えサイクルを短縮できます。
[ ③車両代替えの他社競合を防止する ]
弊社、提携新車チェーンのリピート率(3年後)は7割を超えています。
うち何割かは乗り換えはせず、そのまま乗り続けますが、その場合でも買取保証があるため、他社に流出する可能性が極めて低くなります。
新車を残クレや残価設定ローンで購入するお客様の【最大のメリット】
新車の残クレ販売にかかわる、全てのお店はクレジット終了時、新車の乗り換えを促進する必要があります。
しかし、たいていは乗り換えではなく再クレジットで乗り続けることを、選択させてしまっているのです。
その原因は新車ディーラーをはじめ、販売店の多くが新車を残クレで販売する際に「月々の支払いが安い」ことを最大のメリットとして、お客様に勧めてしまっていることにあります。
ですが、本当に伝える必要があるお客様にとってのメリットは、[ 新車に3年ごとに乗れること ]なのです。
お客様にお伝えしなければならないのは、長く乗ることではなく、新車に3年ごとに乗るほうが良いというメリットなのです。
新車乗り換え6年のデメリットと残クレで3年ごと乗り換えするメリット
[ 新車を購入、6年乗った場合のデメリット例 ]
×1 車検取得費用 2回発生+消耗品交換
(タイヤ、ファンベルト、バッテリーなど)
×2 車両メーカー保証3年、以降の故障は実費
×3 車下取り価格の下落
[ 新車を3年ごとに乗り換えた場合のメリット例 ]
〇1 車検の費用はかからず、消耗品も交換する必要がない
〇2 メーカーの保証期間中なので安心して、車をつかえる
〇3 下取り価格が高い
(※特に人気車の高年式車は市場で高値で取引されるので、6年後下取り額の倍を超える。)
残価にもよりますが、新車を6年乗っても、
3年で乗り換えてもかかる費用は概ね変わりません。
[ 新車を3年で乗り換えるその他のメリット ]
・常に最新で安全性が高い、燃費と環境性能の良い車に乗れる。
ここ最近では自動ブレーキなど安全装置の普及がはじまり、性能は更に進化し、より安全なドライブを楽しめるようになります。
また、ハイブリッドをはじめとした燃費向上や環境性能もますます高まることでしょう。
・ライフスタイル変化に応じ、車種変更できる。
新車購入時には予想しなかった、環境変化にも対応することが可能です。
たとえば・・・
勤務先が変わり、通勤距離が以前より長くなったので、燃費の良いコンパクトカーにしたい。
家族が増えたので、ミニバンなどのもう少し大きな
車種に変更したいなどなど。
こうしたメリットをしっかり、新車販売時にお客様へ説明することで3年ごとに新車をかえる楽しさを感じ、乗り換えが前提での残価設定型クレジットを選択していただけるため、新車への乗り換えが促進されていくのです。
新車の残クレ(残価設定型クレジット)について最後に
最後に再度確認となりますが、新車を販売する店舗にとって、残価設定型クレジット(ローン)はお客様との[接点強化と乗り換え促進」が目的となります。
この目的を理解し、残価設定型クレジット(ローン)を正しく活用し、お客様の快適なカーライフのため新車乗り換え提案をぜひ、行っていただければと思います。
また、この度CaSS会員さま向けに新車の見積もりが誰でも簡単に作成できる高機能で、大変お得な残クレ商品をご用意いたしました。
ご興味がある店舗様は是非一度、お問合せいただければと存じます。