4人で年8000万円の粗利を稼ぐ整備工場!再建のポイントは、長持ち車検と新車販売

4人で年8000万円の粗利を稼ぐ整備工場!再建のポイントは、長持ち車検と新車販売

カテゴリ:整備収益増大, 経営コラム

4人で年8000万円の粗利を稼ぐ整備工場!再建のポイントは、長持ち車検と新車販売

(※このコラムは、2014年9月のチームエルレポートに掲載されたものです。)

年2000万円/1人の粗利生産性を実現

抜群の粗利生産性を実現している整備工場が静岡県にあります。本コラムでは、この事例をご紹介します。
人員は、メカニック2人、事務、社長の計4人。顧客1200台を保有し、年120台の車販、年440台の車検を獲得しています。
過去には、格安車検に取組み赤字転落した時代もありましたが、15年前に現社長が後継し、見事に再建されました。

再建のポイントは、大きく2つです。

①格安車検から長持ち点車検に変更
②新車販売を増大

ポイント① 格安車検から長持ち点車検への転換

まず、車検が台粗利6万円強と高く、入庫率も9割以上を実現。また、点検も入庫率7割以上を確保しています。
特段、高級車が多いわけでもなく、軽自動車でも車検台粗利6万円を確保しています。また、メンテナンスパックで囲い込んでいるわけでもなく、点検は案内ハガキだけで高い入庫率を実現しています。
台粗利も入庫率も高い理由は、販売納車の際、予防整備の必要性と効果性を1時間かけて啓蒙しているからです。
例えば、近隣格安店で車検を受けた車両が、入庫1年後にブレーキ故障で修理入庫した事例などを引き合いに出しながら、予防整備の必要性、効果性を啓蒙しています。

ポイント② 新車販売を増大

現社長が後継し、まず着手したのが、整備工場でも新車を買ってもらえるような店舗に改装することでした。
女性客でもくつろげるように、女性向けの雑誌も用意し、軽快なクラシック音楽を流しています。
常に最新の代車を揃え、点車検の際には、お客様に新車の魅力を味わってもらうようにしています。

成功要因まとめ

縮小市場で勝ち残るために、この整備工場は、まず、「安売りを止め、安全を売る」と決めて、理念と戦略を変更しました。
次に、商品政策、販促政策も理念と戦略に整合するように見直しました。
さらに、取扱商品を徹底的に研究し、その魅力を熱く語ることで、お客様を魅了しています。それは、ホームページやブログにも常に反映され、更新されています。

最後に

私は、現社長様と7時間に及ぶ取材をしました。長持ち車検、ハスラー、コペンなどの魅力を熱く語る社長を見ていて、その情熱が1番の鍵だと感じました。

關友信

常務取締役 關 友信 Seki Tomonobu

損害保険会社の営業社員から独立しプロ代理店を経営、その後、自動車販売店での企業を目指し、直営店に入社する。販売店の現場で買取査定や販売業務を経験し、直営店の店長やエリア統括マネージャーとして活躍する。2006年に愛車広場カーリンクのチェーン展開を開始したのと同時に、カーリンク基礎研修の開発に着手、カーリンクチェーンの研修チームを統括する。その後も直営店の出張査定センターのマネジメントやディーラーコンサルティングなど、幅広く様々な仕事を経験、2014年からはCaSSの会員制度を立ち上げ、会員向けのサービスや企画を開発。

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