【堀越勝格の経営ノート】コンプライアンス順守は「潔癖」に
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【堀越勝格の経営ノート】コンプライアンス順守は「潔癖」に
今回は、緊急提言ということで、不正車検についてのお話をしたいと思います。
皆さんご存じの通り、昨年来、不正車検よる指定取り消しや事業停止が急増。昨年の大手新車ディーラーで発覚した不正車検は大きくメディアでも取り上げられましたが、その後も、大型車専門の整備工場や車検FC加盟店などで、摘発される事例が多数発生しています。
国土交通省のホームページでその実態を確認すると、昨年4月からの摘発による処分は、前年比で大きく上回るペースで推移しています。(指定取消106%、保適発行停止183%、事業停止352%)
こうした不正は、根本は組織全体の「コンプライアンス意識の欠如」「自分たちの売上さえ上がればいいという自己中心的な思想」といった考え方が根付いているから起こるのです。
そして、その考え方の源泉はすべて「トップにある」。
「まあそのくらいは・・・」「業界ではよくあることだから・・・」「周りもやっているから・・・」「こういうときは仕方ないよな・・・」「まあ、何か問題が起こるわけでもないし・・・」といった気持ちが少しでもあると、それは無意識のうちに言動の端々ににじみ出る。そこから組織全体のコンプライアンス意識が失われていくということを、トップは理解しなければなりません。
「アリの穴から堤が崩れる」
その事の重大さを潔癖なまでに理解して、発言・行動することが求められているのです。
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